COMETAに関する各種用語の定義

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概要

本ページでは、COMETAに関する各種用語の定義を説明しています。

データストア

データストアとは、COMETAにおいて、アセットを管理する単位のことを指します。
データストアは、ユーザーがCOMETAが対応するサービスに対して認証を受けることで、COMETAに連携されます。
COMETAは、連携されたデータストアごとにアセットを自動で取り込みます。

データストアの連携方法など、詳しくはデータストア連携管理を参照ください。

アセット

アセットとは、データストアに格納されている各要素のことを指します。

課金対象アセット

課金対象アセットは、本項で説明しているアセットの定義とは異なります。
詳しくは、課金対象アセットを参照ください。

データベース系データストアのアセット

データベース系データストアの場合、アセットは各データストアの階層構造に即した形で格納されています。
具体的には、以下をアセットと定義しており、上から順に階層構造の形で格納されています。(前者がBigQuery、後者がSnowflake)

  • プロジェクト / データベース
  • データセット / スキーマ
  • テーブル
  • カラム
ビュー・マテリアライズドビュー

データベース系データストアのビューおよびマテリアライズドビューはいずれもアセットとして扱われます。

アセット取得ユーザー

アセット取得ユーザーとは、データベース系データストアのそれぞれのデータストアを最初に連携したユーザーのことを指します。
COMETAは、アセット取得ユーザーの認証情報を用いて、アセットを取得します。

ダッシュボード系データストアのアセット

以下では、Tableauを前提に説明します。

Tableauのデータストアの場合、アセットはTableauワークブックに紐づく形で管理されています。
具体的には、以下をアセットと定義しています。Tableauワークブック自体もアセットとして扱われます。

  • Tableauワークブック
  • Tableauダッシュボード
  • Tableauデータソース
  • Tableauフィールド

メタデータ

メタデータとは、それぞれのアセットに紐づく関連データのことを指します。
画面上から確認できるメタデータについては、それぞれ下記を参照ください。

TROCCOと合わせてご利用の場合

TROCCOの転送ジョブ・データマートジョブを利用して対応サービスに転送・ロードされたテーブルには、自動でメタデータが付与されます。
詳しくは、メタデータ自動取得機能を参照ください。

メタデータの閲覧

COMETAユーザーは、アカウントに連携されているデータストア配下のすべてのアセット、およびアセットに紐づくすべてのメタデータを閲覧できます。

メタデータの編集

メタデータ編集者ロールが必要です。

データベース系データストア特有のメタデータ

リネージ

リネージとは、データがどこから来て、どのように変換され、どこへ行くかの流れを可視化したものです。
あるデータが、どのデータを由来としているかを、一目に確認できます。

カラム参照

カラム参照とは、カラム間の対応関係のことを指します。
カラム参照が定義されたテーブル間同士は、ER図にてJOIN分析できます。
カラム参照は、カラム情報タブから定義できます。

論理名

論理名とは、アセットに定義された、別名のような概念です。
論理名を定義しておくことで、アセットを識別しやすくする役割があります。
論理名は、COMETA内のさまざまな箇所で表示されます。

論理名が表示される箇所
  • アセット情報のアセット名の右隣
  • 検索結果のアセット名の右隣
  • アセット情報ER図のアセット一覧
  • カラム情報の論理名列の値
  • プレビューのカラム名の直下
  • リネージのテーブル名・カラム名の上部
  • ER図のテーブル名の直下
  • クエリエディタの入力補完機能内
論理名として扱われる値
データソース名 フィールド名(テーブル) フィールド名(カラム)
kintoneに関するメタデータ アプリ名 フィールド名
Salesforceに関するメタデータ 表示ラベル(単数系) 日本語列名
Yahoo!検索広告に関するメタデータ - 日本語表示名

オーナー

オーナーとは、アセットの責任者を指します。
オーナーを指定しておくことで、対象アセットが誰に管理されているのかが分かりやすくなります。
オーナーは、COMETA内のさまざまな箇所で表示されます。

オーナーが表示される箇所
  • データセット詳細画面
  • テーブル詳細画面
  • 検索結果でヒットした各アセット情報
  • AIチャット画面でAIが提示する各アセット情報

オーナーは、以下のアセットに指定できます。

  • データセット
  • テーブル
オーナーの継承について

テーブルのオーナーが未入力の場合、データセットに入力されたオーナーが継承されます。

ステータス

ステータスとは、アセットの管理状態を指します。
ステータスを指定しておくことで、対象アセットの信頼性などが分かりやすくなります。
ステータスは、COMETA内のさまざまな箇所で表示されます。

オーナーが表示される箇所
  • データセット詳細画面
  • テーブル詳細画面
  • カラム一覧画面
  • カラム詳細画面
  • 検索結果でヒットした各アセット情報
  • AIチャット画面でAIが提示する各アセット情報

ステータスは、以下のアセットに指定できます。

  • データセット
  • テーブル
  • カラム

ステータスの値は、以下のいずれかを選択できます。

  • 未指定:ステータス未指定のアセットに設定します。
  • 認証済み:品質・信頼性を確認済のアセットに設定します。
  • 未認証:品質・信頼性を確認中のアセットや、認証済・非推奨のいずれにも該当しないアセットに設定します。
  • 非推奨:廃止予定や使用非推奨のアセットに設定します。
ステータスの継承について

アセットのステータスが未指定の場合、親アセットに指定されたステータスが継承されます。

カテゴリ値

カテゴリ値とは、カラムに入る値の種類が限定的な場合に、その値と説明を入力できるメタデータです。
例えば、データの優先順位を管理するカラムにおいては、highmediumlowなど、入りうる値とその説明を管理できます。

カテゴリ値を指定しておくことで、限定的な値を持つカラムの意味を明確化できるほか、AIチャットのSQL生成精度の向上などが期待できます。

カテゴリ値は、以下のアセットに指定できます。

  • カラム

カテゴリ値は、画面上から手動で追加するほか、データプレビューの結果をもとに自動設定も可能です。

自動設定が可能な条件

以下の条件を満たす場合に、カテゴリ値の自動設定が可能です。

  • カラムが文字列型または数値型であること
  • データプレビューでとりうる値の種類が100以下であること

実データ

実データとは、以下のいずれかの値のことを指します。

  • テーブルに格納されている実際の値
  • テーブルに対し、クエリを実行して生成された各種データ
実データ扱いとなる各種データの例
ダッシュボード系データストアの実データについて

COMETAは、ダッシュボード系データストアの実データの閲覧には対応していません。
Tableauアセットの実データを確認したい場合は、画面上のTableauで確認をクリックして、Tableau側で確認してください。

実データに関する注意事項

クエリの実行と課金

実データ扱いとなる各種データは、お客様が管理されるサービス上でクエリを実行することで、表示しています。
そのため、クエリの実行サイズに基づいて、お客様が管理されるサービスに対して課金が発生します。ご了承ください。

BigQueryのデータストア利用時におけるサンプリング

BigQueryのデータストアをお使いの場合、クエリ当たりの課金金額が10円(ファイルサイズで約15.5GB)を超える場合は、データをサンプリングした上でクエリを実行します

実データの閲覧

データストアの実データを閲覧するには、以下の条件をすべて満たす必要があります。

実データは、お客様が管理されるサービス上でクエリを実行することで生成されます。
そのため、COMETAのデータストア連携時に用いたアカウントが、お客様が管理されるサービス側のテーブルに対してクエリ実行権限を持っていない場合、実データは閲覧できません。
この場合、連携するサービスを管理している方に、閲覧したいテーブルへの権限の付与を依頼してください。