転送元 - SAP S/4HANA OData
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    記事の要約

    本ページでは、SAP S/4HANAからデータを取得するための設定(転送設定)について説明します。
    接続に関する設定については、SAP S/4HANA OData 接続情報を参照ください。

    概要

    SAP S/4HANA ODataコネクタは、SAP NetWeaver Gatewayが提供するOData V2サービス経由でSAPデータを取得・連携します。
    OData(Open Data Protocol)は、HTTP上でJSON/XMLをやり取りできるRESTベースの標準APIです。
    エンティティ構造はABAP(Advanced Business Application Programming)で定義され、必要に応じてカスタムODataサービスも開発できます。

    利用上の注意・制約

    • SAP NetWeaver スタックのバージョンは 7.40 SP02 以降である必要があります。

    設定項目

    STEP1 基本設定

    項目名必須デフォルト値説明
    サービスパス-対象ODataサービスのルートURLを入力します。ポート番号やパラメーターは含めません。
  • 入力例:/sap/opu/odata/sap/API_BUSINESSAREA_SRV
  • 取得方法:SAP Business Accelerator Hubの対象APIのページより、Overview > Configuration DetailsタブのPRODUCTION URLから確認できます。
  • data-source-sap-odata-2025-04-30-16-30-0
    エンティティ名-取得したいエンティティセット(またはエンティティキー/ナビゲーションパス) を入力します。
    • 入力例
      • A_BusinessArea
      • A_BusinessArea('00001')
      • A_BusinessArea('00001')/to_Text
    • 取得方法:SAP Business Accelerator Hubの対象APIのページより、API ReferenceタブのGETメソッドの部分から確認できます。
    data-source-sap-odata-2025-04-30-16-30-1
    選択フィールド--エンティティが返すフィールドのうち、取得したいものを入力します。$select としてリクエストされます。
    カンマ区切りで複数指定できます。
    入力例:Property1,Property2,Property3
    なお、本項目は未指定の場合にすることも可能です。その場合、すべてのフィールドが取得されます。
    未指定とした場合は、転送設定STEP2のカラム定義で不要なカラムを適宜削除してください。
    展開フィールドの自動指定-自動で展開指定する有効にすると自動データ設定にてナビゲーションプロパティを自動的に検出し、展開フィールド($expand)に設定します。展開フィールドが指定されている場合は、そちらが優先されます。
    展開フィールド--ナビゲーションプロパティのうち、展開した状態で取得したいフィールドを入力します。
    $expand としてリクエストされます。
    展開フィールドの自動指定よりも優先されます。
    カンマ区切りで複数指定できます。
    入力例:NavigationProperty1,NavigationProperty2
    フィルター条件--$filter に設定するフィルター条件を入力します。
    andor で複合条件を指定できます。
    入力例:Property eq 'Value'
    ソート指定--$orderby に設定するソート指定を入力します。
    カンマ区切りで複数指定できます。
    入力例:Property asc,Property2 desc

    STEP1 詳細設定

    詳細設定をクリックすると、設定項目が表示されます。

    項目名必須デフォルト値説明
    上限行数--$top に設定する上限行数を指定します。
    指定した場合、ページネーションによる取得は行われず、スキップ行数($skip)とともに1回のリクエストで取得されます。
    スキップ行数--$skip に設定するスキップ行数を指定します。
    指定した場合、ページネーションによる取得は行われず、上限行数($top, 未指定の場合は一度に取得する行数($skip))とともに1回のリクエストで取得されます。
    一度に取得する行数200一度のリクエストで取得する行数を指定します。
    転送実行時のみに適用され、自動データ設定・プレビュー時には適用されません。
    接続タイムアウト (ミリ秒)-2000サーバーへの接続を確立するまでのタイムアウト時間をミリ秒単位で指定します。
    読み込みタイムアウト (ミリ秒)-10000サーバーからのレスポンスを待機する最大時間をミリ秒単位で指定します。
    最大リトライ回数-5エラー発生時の最大リトライ回数を指定します。
    リクエスト間隔 (ミリ秒)-0リクエスト間の待機時間をミリ秒単位で指定します。サーバー負荷を軽減するために使用します。

    STEP2 入力オプション

    STEP1で設定できた一部の設定項目は、STEP2の入力オプションで変更できます。
    STEP1に戻らずとも設定値を変更できます。プレビューが意図通りにならない場合にご活用ください。


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