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Snowflakeの接続情報
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概要
Snowflakeの接続情報を作成するためのヘルプページです。
なお、Snowflakeを利用する場合、必要な権限が付与されたロールを、あらかじめユーザーに付与しておく必要があります。
詳しくは、後述の権限とロールを参照ください。
入力項目
項目名 | 必須 | 内容 |
---|---|---|
名前 | Yes | TROCCO内部で利用する接続情報の名前を入力します。 |
メモ | No | TROCCO内部で利用する接続情報のメモを入力できます。 |
ホスト | Yes | Snowflakeのホストを入力します。 詳しくは、ホスト名の入力形式を参照ください。 |
ユーザー | Yes | Snowflakeのユーザー名を入力します。 |
認証方式 | Yes | 認証方式を選択します。 データマート定義に用いる場合は、キーペア認証を選択してください。 |
パスワード | Yes | 認証方式でユーザー・パスワード認証を選択した場合に入力してください。 Snowflakeのパスワードを入力します。 |
秘密鍵 | Yes | 認証方式でキーペア認証を選択した場合に入力します。 Snowflakeの秘密鍵を入力してください。 詳しくは、キーペア認証についてを参照ください。 |
ロール | No | ユーザーに付与されているロール名を入力します。 未入力の場合、Snowflakeのデフォルトの設定が利用されます。デフォルトの設定がない場合は、入力する必要があります。 ロールについて、詳しくは権限とロールを参照ください。 |
JDBCドライバー | No | Snowflakeサーバーに接続するJDBCドライバーのバージョンを選択できます。3.14.2 |
JDBCドライバーが未指定の場合、それぞれ以下のバージョンが利用されます。
- 転送元Snowflakeの場合:
3.13.5
- 転送先Snowflakeの場合:
3.13.26
ただし、JDBCドライバーの3.13
系は2023年10月31日をもってSnowflakeのサポート対象外となります。
そのため、3.14
系のバージョンの利用を推奨しております。
ホスト名の入力形式
以下のいずれかの形式で入力できます。
<LOCATOR>.<REGION>.<CLOUD>.snowflakecomputing.com
- 入力例:
hm*****.ap-northeast-1.aws.snowflakecomputing.com
- 入力例:
<ORGANIZATION>-<ACCOUNT_NAME>.snowflakecomputing.com
- 入力例:
*******-km*****.snowflakecomputing.com
- 本入力形式は、ユーザー・パスワード認証の選択時のみ利用できます。キーペア認証時には利用できません。
- 入力例:
上記各要素は、Snowflakeのコンソール画面左下より確認できます。
キーペア認証について
公開鍵・秘密鍵を生成し、公開鍵をSnowflake側に、秘密鍵をTROCCO側に、設定する必要があります。
公開鍵・秘密鍵の生成
ターミナルにて、以下のコマンドを順に実施してください。
- 秘密鍵を作成する
生成した秘密鍵は、TROCCOのSnowflake接続情報の秘密鍵欄に入力してください。
$ openssl genrsa 2048 | openssl pkcs8 -topk8 -inform PEM -out rsa_key.p8 -nocrypt
- 公開鍵を生成する
$ openssl rsa -in rsa_key.p8 -pubout -out rsa_key.pub
- 公開鍵を整形する(改行と不要な箇所の除去)
$ cat rsa_key.pub | \
tr -d "\n" | \
sed "s/-----BEGIN PUBLIC KEY-----//g" | \
sed "s/-----END PUBLIC KEY-----//g"
Snowflakeへの公開鍵の設定
先に作成・整形した公開鍵を踏まえて、Snowflake側で以下クエリを実行してください。
ALTER USER {USERNAME} SET RSA_PUBLIC_KEY='{PUBLIC_KEY}'
権限とロール
Snowflakeを利用するにあたり、ロールに必要な権限を付与し、ユーザーにロールを付与する必要があります。
なお、転送設定(転送元・転送先)とデータマート定義とで、ロールに付与する必要のある権限は異なります。
転送設定(転送元)を利用する場合
必要となる権限
項目 | 権限 | 内容 |
---|---|---|
仮想ウェアハウス権限 | OPERATE | ウェアハウスの状態(停止、開始、一時停止、再開)を変更し、実行中のクエリを中止できるようにします。 |
仮想ウェアハウス権限 | USAGE | 仮想ウェアハウスを使用し、その結果として、ウェアハウスでクエリを実行します。 |
データベース権限 | USAGE | データベースを使用できるようにします。データベース内のオブジェクトを表示またはアクションを実行するには、追加の権限が必要です。 |
スキーマ権限 | USAGE | スキーマを使用できるようにします。 |
テーブル権限 | SELECT | テーブルでSELECTステートメントを実行できるようにします。 |
クエリサンプル
以下の条件を例に、ロールに権限を付与するクエリサンプルをご紹介します。
- 作成するロール:
TROCCO_INPUT_ROLE
- ロールを付与するユーザー:
TROCCO_USER
- 対象ウェアハウス:
TROCCO_WAREHOUSE
- 対象データベース:
TROCCO_DATABASE
- 対象スキーマ:
PUBLIC
- 対象テーブル:
TROCCO_TABLE
実際にロールに権限を付与する場合は、適宜内容を読み替えてください。
ロールを作成可能なロールに切り替える
USE ROLE ACCOUNTADMIN;
ロールを新規作成する
CREATE ROLE TROCCO_INPUT_ROLE;
指定したユーザーにロールを使用可能にする
GRANT ROLE TROCCO_INPUT_ROLE TO USER TROCCO_USER;
ユーザーに対し、作成したロールをデフォルトで使用するロールにする
ALTER USER TROCCO_USER SET DEFAULT_ROLE = TROCCO_INPUT_ROLE;
ウェアハウスの利用権限をロールに付与する
GRANT USAGE ON WAREHOUSE TROCCO_WAREHOUSE TO ROLE TROCCO_INPUT_ROLE; GRANT OPERATE ON WAREHOUSE TROCCO_WAREHOUSE TO ROLE TROCCO_INPUT_ROLE;
データベースの利用権限をロールに付与する
GRANT USAGE ON DATABASE TROCCO_DATABASE TO ROLE TROCCO_INPUT_ROLE;
スキーマの利用権限をロールに付与する
GRANT USAGE ON SCHEMA TROCCO_DATABASE.PUBLIC TO ROLE TROCCO_INPUT_ROLE;
スキーマの全テーブルに対してSELECTクエリを実行可能にする権限をロールに付与する場合
GRANT SELECT ON ALL TABLES IN SCHEMA TROCCO_DATABASE.PUBLIC TO ROLE TROCCO_INPUT_ROLE;
個別のテーブルのみSELECTクエリを実行可能にする権限をロールに付与する場合
GRANT SELECT on TABLE TROCCO_DATABASE.PUBLIC.TROCCO_TABLE TO ROLE TROCCO_INPUT_ROLE;
転送設定(転送先)を利用する場合
必要となる権限
項目 | 権限 | 内容 | 備考 |
---|---|---|---|
仮想ウェアハウス権限 | OPERATE | ウェアハウスの状態(停止、開始、一時停止、再開)を変更し、実行中のクエリを中止できるようにします。 | |
仮想ウェアハウス権限 | USAGE | 仮想ウェアハウスを使用し、その結果として、ウェアハウスでクエリを実行します。 | |
データベース権限 | USAGE | データベースを使用できるようにします。データベース内のオブジェクトを表示またはアクションを実行するには、追加の権限が必要です。 | |
スキーマ権限 | USAGE | スキーマを使用できるようにします。 | |
スキーマ権限 | CREATE TABLE | テーブルの複製など、スキーマで新しいテーブルを作成できるようにします。 | |
スキーマ権限 | CREATE STAGE | ステージの複製など、スキーマで新しいステージを作成できるようにします。 | |
テーブル権限 | OWNERSHIP | テーブルの所有権を譲渡します。これにより、テーブルに対するフル制御が付与されます。 | 転送モードがreplaceの場合、 DROP TABLE クエリを実行するために必要となります。 ※DROP TABLEクエリを使用するにはテーブルの所有権を持つロールを使用する必要があります。 Snowflake ドキュメント - 使用上の注意 ※ すでに存在するテーブルに対して実行する場合のみ必要になります。 |
クエリサンプル
以下の条件を例に、ロールに権限を付与するクエリサンプルをご紹介します。
- 作成するロール:
TROCCO_OUTPUT_ROLE
- ロールを付与するユーザー:
TROCCO_USER
- 対象ウェアハウス:
TROCCO_WAREHOUSE
- 対象データベース:
TROCCO_DATABASE
- 対象スキーマ:
PUBLIC
- 対象テーブル:
TROCCO_TABLE
実際にロールに権限を付与する場合は、適宜内容を読み替えてください。
ロールを作成可能なロールに切り替える
USE ROLE ACCOUNTADMIN;
ロールを新規作成する
CREATE ROLE TROCCO_OUTPUT_ROLE;
指定したユーザーにロールが使えるようにする
GRANT ROLE TROCCO_OUTPUT_ROLE TO USER TROCCO_USER;
ユーザーに対し、作成したロールをデフォルトで使用するロールにする
ALTER USER TROCCO_USER SET DEFAULT_ROLE = TROCCO_OUTPUT_ROLE;
ウェアハウスの利用権限をロールに付与する
GRANT USAGE ON WAREHOUSE TROCCO_WAREHOUSE TO ROLE TROCCO_OUTPUT_ROLE; GRANT OPERATE ON WAREHOUSE TROCCO_WAREHOUSE TO ROLE TROCCO_OUTPUT_ROLE;
データベースの利用権限をロールに付与する
GRANT USAGE ON DATABASE TROCCO_DATABASE TO ROLE TROCCO_OUTPUT_ROLE;
スキーマの利用権限をロールに付与する
GRANT USAGE ON SCHEMA TROCCO_DATABASE.PUBLIC TO ROLE TROCCO_OUTPUT_ROLE;
テーブル作成の権限をロールに付与する\
GRANT CREATE TABLE ON SCHEMA TROCCO_DATABASE.PUBLIC TO ROLE TROCCO_OUTPUT_ROLE;
ステージの操作の権限をロールに付与する
GRANT CREATE STAGE on SCHEMA TROCCO_DATABASE.PUBLIC to ROLE TROCCO_OUTPUT_ROLE;
テーブルの所有権をロールに移行させる
※ すでに存在するテーブルに対して実行する場合に必要になります。
GRANT OWNERSHIP ON TABLE TROCCO_DATABASE.PUBLIC.TROCCO_TABLE TO ROLE TROCCO_OUTPUT_ROLE;
データマート定義を利用する場合
必要となる権限
項目 | 権限 | 内容 | 備考 |
---|---|---|---|
仮想ウェアハウス権限 | OPERATE | ウェアハウスの状態(停止、開始、一時停止、再開)を変更し、実行中のクエリを中止できるようにします。 | |
仮想ウェアハウス権限 | USAGE | 仮想ウェアハウスを使用し、その結果として、ウェアハウスでクエリを実行します。 | |
データベース権限 | USAGE | データベースを使用できるようにします。データベース内のオブジェクトを表示またはアクションを実行するには、追加の権限が必要です。 | |
スキーマ権限 | USAGE | スキーマを使用できるようにします。 | |
スキーマ権限 | CREATE TABLE | テーブルの複製など、スキーマで新しいテーブルを作成できるようにします。 | |
テーブル権限 | SELECT | テーブルでSELECTステートメントを実行できるようにします。 | |
テーブル権限 | INSERT | テーブルでINSERTステートメントを実行できるようにします。 | 書き込みモードが追記の場合、出力先テーブルへデータを登録するために必要となります。 |
テーブル権限 | OWNERSHIP | テーブルの所有権を譲渡します。これにより、テーブルに対するフル制御が付与されます。 | 書き込みモードが全件洗い替えの場合、出力先テーブルの削除を実行するために必要となります。 ※ すでに存在するテーブルに対して実行する場合のみ必要になります。 |
クエリサンプル
以下の条件を例に、ロールに権限を付与するクエリサンプルをご紹介します。
- 作成するロール:
TROCCO_DATAMART_ROLE
- ロールを付与するユーザー:
TROCCO_USER
- 対象ウェアハウス:
TROCCO_WAREHOUSE
- 対象データベース:
TROCCO_DATABASE
- 対象スキーマ:
PUBLIC
- 対象テーブル:
TROCCO_TABLE
実際にロールに権限を付与する場合は、適宜内容を読み替えてください。
ロールを作成可能なロールに切り替える
USE ROLE ACCOUNTADMIN;
ロールを新規作成する
CREATE ROLE TROCCO_DATAMART_ROLE;
指定したユーザーにロールが使えるようにする
GRANT ROLE TROCCO_DATAMART_ROLE TO USER TROCCO_USER;
ユーザーに対し、作成したロールをデフォルトで使用するロールにする
ALTER USER TROCCO_USER SET DEFAULT_ROLE = TROCCO_DATAMART_ROLE;
ウェアハウスの利用権限をロールに付与する
GRANT USAGE ON WAREHOUSE TROCCO_WAREHOUSE TO ROLE TROCCO_DATAMART_ROLE; GRANT OPERATE ON WAREHOUSE TROCCO_WAREHOUSE TO ROLE TROCCO_DATAMART_ROLE;
データベースの利用権限をロールに付与する
GRANT USAGE ON DATABASE TROCCO_DATABASE TO ROLE TROCCO_DATAMART_ROLE;
スキーマの利用権限をロールに付与する
GRANT USAGE ON SCHEMA TROCCO_DATABASE.PUBLIC TO ROLE TROCCO_DATAMART_ROLE;
テーブル作成の権限をロールに付与する
GRANT CREATE TABLE ON SCHEMA TROCCO_DATABASE.PUBLIC TO ROLE TROCCO_DATAMART_ROLE;
テーブルへINSERTクエリを実行可能にする権限をロールに付与する
GRANT INSERT ON TABLE TROCCO_DATABASE.PUBLIC.TROCCO_TABLE TO ROLE TROCCO_DATAMART_ROLE;
テーブルの所有権をロールに移行させる
※ すでに存在するテーブルに対して実行する場合に必要になります。
GRANT OWNERSHIP ON TABLE TROCCO_DATABASE.PUBLIC.TROCCO_TABLE TO ROLE TROCCO_DATAMART_ROLE;